大渕芹奈
第1章 仲直り
眠い目をこすりながら、学校行きのバスに乗る。
私の学校は携帯オッケーだから、バスの中で適当にいじってた。
…昨日の真夜中に悠哉からメール。
開けてみた。
「急に変なこと言って悪かった。大渕がやだったら俺は諦めるから」
《お待たせ致しました。間もなく終点、百合ノ坂学園》
降りなきゃ…。
また私はフリーズしてたらしい。
〔おはよっせりな〕
「あ…おはよ…」
『なになにどーした?』
〔せりな元気ないねー〕
結菜と藍嘉はいつもちょっとギャルっぽい。
そこであの人と目が合ってしまった。