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井上真緒編

第4章 4

チアキ「おかえりなさい」
真緒「、、、」
チアキ「あなたは挨拶もできないのね」
真緒「誰に挨拶するのよ」
チアキ「礼儀というものがあるでしょ。神々はそれをもっとも大切にしてるのよ」
真緒「誰もあんたを神だなんて思っていないよ」
チアキ「なんて、無礼なのかしら」
真緒「それよりあんた、早くでてってよ」
チアキ「私が出てったら、あなた不幸になるわよ」
真緒「そんなの嘘でしょ。今日聞いたの、占い師に。あんた貧乏神だっていうじゃない」
チアキ「び、び、貧乏神。どうしたら、そんな言葉が出てくるのかしら。あなたは本当に運がいいわ。私だから、こうしておとなしくしているけど、普通だったら、地獄に突き落とされるわよ」
真緒「よくそんなこというよ。今こそ私の地獄でしょ。あんたは、これでいったい何を得するの」
チアキ「無償の愛に、見返りはないわ。損とか得で、あなた達のためには働かないの」
真緒「本当、貧乏神は口からでまかせばかりだな。早く出てけよ」
チアキ「本当にあなたは聞いたことのないような言葉ばかり。もっと酷い目にあいたいの」
真緒「あ、ほらね。やっぱりあんた、貧乏神じゃない」
チアキ「、、、」

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