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パパはかわら版

第4章 パパはかわら版C

今日は、授業も終わり3人は、長屋に帰っていった。子供の恋の話など、どうでもいいものなのだが、勇作だけは、本気だったようだ。初江と良江は、ライバル削りのために、同調しただけだった。幸江がライバルとなると、2人も完敗だと思ったのだろう。もちろん、それでもただの冗談なわけなのだが、子供というのは、こういったことをいつまでも言い続けるということは、よくあることで、嘘から出た真ではないが、周りに本気にさせられるということはなくはない。子供たちは、帰る途中で弥生にあった。それは、弥生がわざわざ3人に会いに来たからだった。橋龍にも、会っていいという許しをもらっていたからだが、たまたま用事もあったのだ。弥生も手ぶらで行くわけにも行かないかなと考えていたところに、3人に会ったので、弁当を橋龍の分も買っていくことにした。おじさんの分は、自分で買ってくるか飲みに行くかだから、買わなくていいと言ったのだが、それでも、一応ということで弥生は買った。弁当を買って、4人は長屋に着いた。食事の時間まで、少し話をした。弥生は、探りを入れるというわけではないが、もっと、子供たちのことは知りたかったのかもしれない。子供たちが、弥生をどう思っていたのかというのは、なかなか難しいが、半分警戒、半分歓迎というわけではないが、橋龍が前からつきあっていた女性なのだから、勝手に自分たちが追い出せる立場にあるわけではないというか、それ以前に自分たちの立場も確定してないわけだから、そこがはっきりしないでは、口を出そうにも、出せる問題でもなかった。幸江は、歓迎派で良江と初江は、警戒派といったところか。それそれでも、話を始めると、今日は、どうしても男の子の話になってしまったのだ。

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