パパはかわら版
第7章 パパはかわら版 F
ミッキーをバカにしていた、勇作もこれは凄いよとずっと拍手をしていた。それも、ある程度やると、今度は押し問答でもしてるかのように、舞台で押し合いながら、相手を飛んでかわすようなこれも小芝居で、それも笑いを誘っていた。その後は、また、派手に飛び回り観客を沸かせた。そして最後は、またミッキーが出てきたのだ。ミッキーと忍者のじゃれあいのようにみえたが、恐らく、ミッキーが正義の味方で、悪の忍者を懲らしめるという芝居だったようだ。しかし、相手が忍者では、ミッキーも太刀打ちできないはずだが、悪の忍者はずっこけてばかりいる間抜けな連中で、動きの遅いミッキーにもやられる始末だった。これも笑いを誘ったが、だいたいそれも終わると、また子供たちが出てきた、歌がはじまった。太鼓も鳴り響きかなり、クライマックスを強調するかのようだった。そして、歌が終わったところで、大きな歓声と拍手が起こり、公演は終わったのだった。しばらくすると、出口が開きみんなそこに向かって動き出した。終わった時間は、だんだんもうお昼から夕刻になりかけの頃だった。