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パパはかわら版

第3章 パパはかわら版B

橋龍「、、、」橋龍は、ほんとにあきれたのだった。確かに、自分は、好き勝手に、遊んでいたのかもしれない。酒を飲むと、我を忘れるときがあるのが欠点であることも、もちろん、分かっている。それでも、自分の子供をほったらかしにして、男とどこかへ行ってしまうという行為は、彼の許容できるものではなかったのだ。人間というのは、どこまでも自分に都合のいいように解釈する生き物なのかもしれないが、それでも、橋龍がとりあえず、身元が分かるまででも、子供たちの面倒を見ようとしていることを考えれば、彼なりの理屈も全く通っていないというわけでもないのかもしれない。

左吉「それと、初江ちゃんの方ですね。初江ちゃんは、おばさんの家にどうやら住んでいたようです。ただ、そのおばさんというのが、初江ちゃんには、かなり厳しかったようですね。そこには、子供が他にも2人いて、初江ちゃんは、どうやら、厄介者扱いされていたようです。近所の人の話では、おばさんには、、出ていけとののしられることもあったそうです。ここ何日間かは見ていないとのことでした」
橋龍「どいつも、こいつも、、。でもこの子にはお母さんがいたでしょ」
左吉「えーと、それについては、どうやら、近所の人は知らないようです。何年か前に引っ越してきたようですが、引っ越してくる前のことは、誰にもいっていないようです」
橋龍「、、ああ、そう」

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