パパはかわら版
第2章 パパはかわら版A
幸江「だって、やってくれる人いないじゃない」
橋龍「私は、自分のぐらい自分でやる」
初江「パパは、外で食べてくればいいかもしれないけど、私達は、そういうわけにはいかないんだからしょうがないわよ」
幸江「どうかしら。お手伝いさんでも雇った方がいいんじゃない。私達じゃちょっと無理みたい」
橋龍「何いってんだ。君らが出ていけば、済むことだ。家を他人に任せるなんて、今までにもしたことがないし、私は、嫌なんだよ」
幸江「それなら、それで、私達きちんとやりますよ。なれるまでには、もう少しかかりますが、何とかしますよ、パパ」
橋龍「何だ、そのパパというのは」
幸江「お父さんのことを、海の向こうではパパっていうみたいよ」
橋龍「海の向こうって。ここは、日本だ。それに、私は、君たちのお父さんではないし、ましてやパパでもない。君たち本当に、自分たちのしていることが分かっているのか。本当は、ちゃんと親がいるんだろう。いるんだったら、親のところへ帰りなさいよ」
良江「私のお母さんは、先月なくなりました。お母さんは、気さくで、毎日おいしい料理を作ってくれました。家は貧しかったのですが、私は毎日が楽しかったです。お父さんが誰なのかというのは、何度か聞いたのですが、なかなか教えてくれませんでした。それでも、死ぬ間際にお母さんが、日本橋で、瓦版をやっている橋龍さんのところへ行きなさいと、言いました~」
幸江「なるほどね。それは、お父さんがパパだということをいったとしか考えられないわね」
良江「そうなんです。きっと、お父さんも私のことを、どこかで見守ってくれていて、あったときには、きっと抱きしめて、お母さんは残念だったね。私が君を育てて上げるといってくれるものと思っていたのです~」
橋龍「私は、自分のぐらい自分でやる」
初江「パパは、外で食べてくればいいかもしれないけど、私達は、そういうわけにはいかないんだからしょうがないわよ」
幸江「どうかしら。お手伝いさんでも雇った方がいいんじゃない。私達じゃちょっと無理みたい」
橋龍「何いってんだ。君らが出ていけば、済むことだ。家を他人に任せるなんて、今までにもしたことがないし、私は、嫌なんだよ」
幸江「それなら、それで、私達きちんとやりますよ。なれるまでには、もう少しかかりますが、何とかしますよ、パパ」
橋龍「何だ、そのパパというのは」
幸江「お父さんのことを、海の向こうではパパっていうみたいよ」
橋龍「海の向こうって。ここは、日本だ。それに、私は、君たちのお父さんではないし、ましてやパパでもない。君たち本当に、自分たちのしていることが分かっているのか。本当は、ちゃんと親がいるんだろう。いるんだったら、親のところへ帰りなさいよ」
良江「私のお母さんは、先月なくなりました。お母さんは、気さくで、毎日おいしい料理を作ってくれました。家は貧しかったのですが、私は毎日が楽しかったです。お父さんが誰なのかというのは、何度か聞いたのですが、なかなか教えてくれませんでした。それでも、死ぬ間際にお母さんが、日本橋で、瓦版をやっている橋龍さんのところへ行きなさいと、言いました~」
幸江「なるほどね。それは、お父さんがパパだということをいったとしか考えられないわね」
良江「そうなんです。きっと、お父さんも私のことを、どこかで見守ってくれていて、あったときには、きっと抱きしめて、お母さんは残念だったね。私が君を育てて上げるといってくれるものと思っていたのです~」