テキストサイズ

俺の女

第3章 区別




「どうしたの!?」
「熱でもあるの!?」

とパニクっていたら

騰也くんと劉也くんが吹き出した

劉也くんは腹を抱え笑っていた

「えっ、えぇ!?」

状況が読めない私は
馬鹿なのか!?


とまたパニクっていたら

騰也くんがいきなり

前髪をくしゃくしゃしながら溜め息を吐く

そして、騰也くんは深呼吸してあたしの目を見た

「水野のんがあまりにも可愛いかったから…あの…その…照れたの…」

口を手の甲で抑え、目はあたしに合わせない様にしていた

そして、

「気付けよ、馬鹿。」

そう言ってやっと目を合わせてくれた

耳が真っ赤になっていた

そんな姿不覚にも
"愛おしい"と思ってしまった




ストーリーメニュー

TOPTOPへ