狼彼氏!?
第4章 惹かれる心
「………」
『………』
電車に乗っても、無言な琥君。
ただずっと外を見ていた。
私は、相変わらず周りの目ばかり気にしていた。
そして少しすると私の降りる駅に着いた。
『あのっ、私ここで降りるから…またねっ』
私は、琥君に手を振って電車を降りた。
……が
琥君も一緒に電車を降りた
「何またねって…」
不機嫌そうに私の目を見つめる琥君。
『え?だって琥君の降りる駅私と違うでしょ?』
「はぁ~…送るに決まってるだろ?」
少しあきれ気味にそう言い出口へ向かう琥君。
『あっ…ありがとう』
私は、そう言い彼を追いかけた。