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天海有紀編

第1章 1

有紀は、プレーンを頼んで、チリ子は、ハムがのっているものを頼んだ。有紀は、待っている間も、文句を言っていた。そうこうしているうちに、ピザは、運ばれてきた。有紀は、一口食べたとたんに、おいしいといった。チリ子にも、どうと有紀は聞いた。チリ子も本当においしいピザだと思った。本当においしいというと、そうでしょと有紀は自分で作ったかのようにいった。それでも、それからはまた有紀は、さっきの取材のことをなんだかんだいっていた。あの、態度が許せないのよ、なんだと思っているの、最近、ああいうのが時々いるのよね、昔は、取材であんなこと言われたことなんてなかったわよ。まるで、その辺のかす雑誌じゃないと有紀は似たようなことをいつまでもいっていた。そして、ピザが食べ終わる頃には、それもやんだのだが、コーヒーを飲みながら、チリ子に、あなたはどうなのよといった。チリ子は、えといったが、有紀は、恋人よ、いるの、いないのといった。

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