テキストサイズ

鳴宮くんは悪い子‼

第3章 鳴宮 和輝?だれそれ?


謝れば、いくらヤンキーでも許してくれるでしょ。
うんうん。

「タバコとか、他中の子殴ったらしいし。あと、3年の梶先輩の親戚だとか…」

か、梶(´゚д゚`)!?
1年の、私でさえ名前を聞いたことのある梶先輩。
彼はこの辺の学区を制する王みたいなもの。

「そんな…ゴツイ家系なんだ…」

私の呟いた一言に、目を輝かせながら中谷さんは続けた。

「それが!!!!4組に2,3回鳴宮 和輝らしき男子を見た子がいるんだけど、超優男で美形らしいのっ!!!!」

な、中谷さんって、面食い…?
いつも大人しい中谷さんがここまで食いつくなんて…

周りの女子は、中谷さんの言葉に色目き立つ。
もう私たちだけではなく、化学室にいる女子全員が輪になっていた。

そんなに話題の男が、私がこの学校に入学して1度も耳に入らなかったのは、

耳が悪いから…?


耳鼻科いかなきゃな…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ