
鳴宮くんは悪い子‼
第3章 鳴宮 和輝?だれそれ?
「あんた、もしかして4組の鳴宮和輝!?」
すると、茶髪は笑いを堪えきれなかったようで、ブハッと吹き出し大笑いした。
「アハハハっ!!もう知ってると思って名乗らなかったけどよぉ」
キラキラ光る茶髪を揺らして笑う鳴宮和輝は、少しの間笑い続けた。
でも、すぐ真顔に変わり、
「けどまー、名前知らないからあんなことできたんだよなー?」
そして、また私に近寄る。
さっきは不覚にもファーストキスを捧げてしまった、いや奪われたのだが、次はそんな事しない。
キッと鳴宮を睨むと、鳴宮は面白そうに「いいぜ。俺を楽しませてみろ」と耳元で囁いた。
「…っ」
またドキッとした。
「たまにはファミレスで喧嘩するのもいいなぁ」
不気味に甲高く笑い、鹿を狙うチーターのような目でじりじりと私を壁へ追いやる。
「顔も悪くねぇし、何よりその根性気に入ったぜ」
鳴宮の腕が壁につく。私の背には行き場のない壁only…
Oh no…(゚Д゚;∬
怖い…
た、助けて…
「隙だらけなんだよ!!」
すると、さっきまでノックダウンしていたチンピラの1人が、鉄バット片手に後ろから鳴宮を襲った!!
