
鳴宮くんは悪い子‼
第9章 ま、まぢか…(´`:)
「馬鹿じゃないの?馬鹿じゃないの!?」
さっきの雰囲気で言ったら、完全に私が屋上から走って去って、落ち込む鳴宮の腕掴んで「さっきのは嘘よ!!」なんて感動なシナリオだったのに!!!!
「お姫様奪回しないといけないだろ?」
「馬鹿じゃないの??」
お姫様奪回どころじゃないわよ!!!!
男共が陸追いかけ回して!!!!
1対30って、卑怯すぎる!!!!
渡り廊下をドスドスと歩き、教室へ帰る。
「しるか。………奪い返すのに必死だったんだよ」
「!」
キュッと、シューズが鳴る。
鳴宮が、私を抱きしめた。
「ちょ……放し……」
「イヤだね。」
「もぅ………」
「!!!」
あれ、いつの間にか…
無人の空き教室が……
「……」
「まっ…鳴みゃ………!!」
