
seclet*High school
第6章 克服
「私はやりたいです、スパルタでも、克服して見せます!お願い、します!」
先生と目が合う。
目はそらさない。
私の決意を見てほしかったんだ。
「雅、俺の事よんで?」
目をそらさずに
この不思議な質問に
答える。
「先生?…きゃあっ?!」
私の身体を先生が引き寄せる
「ちゃんと、よんで?名前で…」
…っぇ?
「え…えぇ?」
「早くしてよ…」
先生の吐息が近くなる
なんで、なんで、なんで?
「季南…っ!!」
私の顔寸前で止まる
ハアッ…
あぶなかった…
なんか、本当にスパルタ…?
「なんか、…先生…」
「あ?」
少し低い声でいわれる。
「き、っ季南…っ」
「なんだ?」
ニッコリと返事をする。
センセ…じゃなくて
季南って…季南って…
