向かいのお兄さん
第11章 計画失敗
あたしはすぐさま靴を履き、直也の家まで全力で走った
ピンポーン
急いで息を整えながら、乱れた髪を直す
「…めちゃめちゃ早かったな…」
『そ…そうかな!?』
「うん…まぁ上がれば?」
あたしは部屋に入ると、まず直也の携帯の位置を確認した
コンセントに繋がれ、本体はベッドの上に無造作に置かれている
ふふふ…完璧だ
あたしの計画、今のところ完璧だ
第二関門突破~!!
さて、次は直也をトイレに行かせなきゃな…
買い物を頼むのは、携帯を持っていってしまう可能性もあるから
あくまでトイレに行かせることが重要
あたしが頭の中で考え事をしていると
直也は後ろから、あたしをそっと抱きしめた