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向かいのお兄さん

第12章 洗わなきゃ




直也はあたしを立たせると


ザーッと、あたしの身体についていた泡を流していった



跳ね返った湯は、直也の身体も濡らしていく






『…』





…突然、どうしたんだろ…?







直也はあたしの身体を洗い終えると

キュッとシャワーを止めた






ポタ ポタ…


と、雫の滴る音が聞こえるほど

あたしたちの空間は静かになった










『…出よ…っか…』




あたしが直也の方へ向き直った瞬間














あたしは直也に



抱きしめられた















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