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向かいのお兄さん

第3章 目の前で




『ふざけんなよ変態ぃい!!!』




あたしはベッドから飛び降りて逃げだそうとしたけれど



すぐに腕を掴まれ、もとの位置に座らされる





「ふざけてないっての、やってよ」




『絶対しない!!!』





「…へえ」




直也は携帯を打ちはじめた



まさか
と思って覗いたら案の定


YouTubeにアップしようとしていた



あたしの


イく直前の声を…






『だ、だめだめだめだめ!!』




「何で?嫌ならやれって」




恐喝だ


訴えてやる






「ほら、どうした?しないの?」



『う…』





直也はあたしに顔を近づけてきた



あたしは避けるように後ろに倒れていったが

体は全部つけないで、肘を立てて支えた





「あと30秒以内に決めないと、マジで声流すぞ?
エッチなエッチな美咲ちゃーん?」




『こ…の…やろ…』





生まれて一度も


人に屈することなんてなかったあたしが





今日初めて


こんな奴に





屈した










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