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向かいのお兄さん

第26章 幸せだったんだ













『直也が好き…大好き…
今だって、誰よりも…』














直也は黙って




あたしから

顔を背けた










窓ガラスに、

直也の顔が映るかなって思ったけれど



真っ暗で


何にも見えなかった














それでも いいの










直也…












あたしは直也の肩を引っ張って












唇を重ねた













温かくって



離れたくなくて



このままずっと

一緒にいたくて











でも今日で



終わり















『…ありがとぅ…』















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