向かいのお兄さん
第8章 騙された
『絶対絶対絶対絶対やらない!!あたしはあんたらの性処理道具じゃないんだからね!!』
あたしぶちギレ
「どっちかっつうと俺が性処理してやってんだよな、美咲の」
やかましいわ!!!
すると和樹は、ショボーンと肩を落とした
ついでに深いため息をつき、こっちまで気分が落ち込む
「俺さぁ…前の彼女と別れてから、半年もヤってねーの…」
『同情の余地はない』
「つらいもんなんだよ、美咲ちゃん…」
和樹はわざとらしく、人差し指同士をクルクルと回した
可愛いけど
許すまじ
「美咲、和樹が可哀相だろ?」
『全然』
あっさりと返すと、直也の目が怪しく光った
「美咲…わかってるよな?」
言うこと聞かなきゃ…どうなるか…
『…』
「うらっ」
突然直也は、あたしを後ろから羽交い締めにした
!!??
『ちょ、何すんのよ!?』
「和樹、いいってさ」
「え、まじ?///」
『冗談やめろ馬鹿ぁあー!!!!!』