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真夏の雨

第10章 二人だから

朱里の身体は限界に近く
若くしてなくなる病気。万人に一人の割合で発症する心臓の病気。

夏は越えないであろう期限
八木さんの口から重く伝わった言葉に
胸が詰まり
シャワーの音で鳴き声は消えた



朱里は、桜に何を残せるか考えた
ベッドから見える月光は
酷く美しく揺れている




二人だから
乗り越えたい


二人なら…

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