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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

「…それも、反則だな。」


先輩の声が聞こえたすぐ後に、先輩の唇が頬に触れた。


すぐに先輩の顔が離れて、顎を押さえていた手も離れて。

また先輩に抱き締められた状態に戻った。


…キス、されなかった……?

反則、って、嫌われちゃったのかな?


怖かったけど…。

そっと、顔を上げて先輩を見上げた。


…そこにはいつもの優しい笑顔の先輩が私を見ていて、少しだけ安心した。

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