テキストサイズ

放課後は図書室で

第17章 約束のデート

「…あっ……」


甘い言葉を言われて、ドキドキして。


何も考えずに言っちゃったけど。


完全に先輩のペースに乗せられてる。

からかわれてるだけかもしれないけど。

でも、嬉しくて、恥ずかしくて、ドキドキして…。


胸の鼓動が早すぎて、なんだか苦しくて。

これから1日、普通にしてられる自信なんてこれっぽっちもなくなった。


「大丈夫。ここではみんな周りの人のことなんて見てないから」


先輩は耳元でそう言うと、いつもの笑顔を見せてから…。


他愛ない話で楽しませてくれて、待ち時間なんて本当にあっという間だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ