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放課後は図書室で

第17章 約束のデート

「お、美味しいね。…メープルはどう?」


チュロスを頬張りながら先輩に聞かれた。

メープル味なんだけど、思っていたより甘くなくて、美味しい!


「美味しいです」


好きな味だったことが嬉しくて、顔がほころびながら言った。


「そう?…なら、ちょっと味見させて」


先輩はそう言うと、チュロスを持っていた私の手を掴むと、チュロスの先にかぶり付いた。


「うーん…。これも美味しいね。
俺のも食べる?こっちも美味しいよ」


先輩は美味しそうにチュロスを食べると、唇をペロッと舐めてから言った。

突然のことにびっくりして、更にその仕草にドキドキして、私は固まってしまった。

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