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放課後は図書室で

第2章 出会い

すっかり涼しくなった秋の空を感じながら、図書室の窓に寄りかかり外を眺めていた。

今日は天気もいいし、テストもまだ先なので図書室にいる人はまばらだ。


ウチの学校の図書室は何故か良い場所にあり、3Fの一番校庭側の角にあるとても景色がいいところを陣取っている。

中学の時に見学に来て、とても大きな図書室とそこからの景色に一目惚れをしてここを受けることにした。


大好きな本に囲まれて、窓の外には広い空と校庭。そして、高台の学校から見下ろせる、街並み。


ちょっと単純かつ不純な動機だけど、進学校を目指すことに誰も反対はしなかった。

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