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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「君たちは、こっち?」


莉沙達を見送ると、先輩は私と紗耶香に聞いた。


「はい。」


「そっか、それじゃ、行こう。」


紗耶香が答えると、先輩はまた笑顔を見せて言って、そのまま歩き始めた。


「行こう!」


紗耶香も私にそっと言うと歩き出したので、私も後を追った。


もう少しだけ、一緒にいられる嬉しさと、何を話していいのかわからない戸惑いが、心の中で同居していた。

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