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放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

その後、先輩は約束通り、放課後の早い時間に図書室に来てくれた。
当番に声をかけてから図書室内を一回りして、騒いでいる先輩ファンには毅然と注意してくれていた。

なのであの日以来、図書室は賑ってはいるものの平穏を取り戻していた。


今日は2週間ぶりの私の当番の日で、「慣れるまで何回かは同じペアで当番」ということで、先輩も当番だった。


あの日以来、先輩を見かけることがあってもなかなか話す機会がなかったので、なんとなく、ちょっと楽しみにしている気持ちもあった。


「お疲れ様。今日は当番よろしくね。」


カウンターで当番の準備をしていると、先輩がやってきて私に声をかけた。

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