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足跡

第7章 一枚の紙

犬たちと田んぼ道を歩きながら
ふと後ろを振り替えると

丁度
冬の澄みきった空に
真っ赤な太陽が沈む処だった


元婚約者が昔こんなメールを送ってくれた

【留学してもお互い
みている空は一緒だよ〜
大丈夫!空を見ながら
電話しよう。
時に太陽が
時に星が
俺が傍にいれない時は
側にいてくれるから】

……と


こんな空を 彼も何処かでみているのかな〜と


涙が込み上げてくる






心配そうに顔を覗き込む
愛犬達


いつも 寂しい時悲しい時は
誰よりも傍に居てくれた愛犬達


身近な家族にほど
感謝を忘れる



その愛犬達の事が
嫌いな悟とはやはり
未来はないや…

縁を 絶たねば!

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