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ルーレット「00」

第4章 愛し方

「今度、いとこのお兄ちゃんが、いとこのお姉ちゃんと結婚するんだぁ!」



そう言ったクラスメイトの言葉に絶望したのも覚えている。



リッちゃんが男じゃなくて女だったら…
俺だって結婚出来るのにって。



家に帰った俺は、リッちゃんを見るなりズボンとパンツを剥ぎ取って、鉛筆たてに入っていたハサミを持って追いかけた。



しっかり覚えている。


幼いながらにも…
泣いて、怯えて、嫌がるリッちゃんに…


確かに俺は『欲情』していた。

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