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ルーレット「00」

第4章 愛し方

追いかけて来た直兄に、布団越しで股間を掴まれると、激痛に身体が跳ねる。

痛みに耐えようと唇を噛み締めると、直兄はオレの名前を呼んだ。


「リッちゃん…」


優しげで切なそうに。
もっと聞きたいのに、胸が苦しくて聞きたくない。
顔を見たいのに、涙が溜まって歪んで見えない。


何を言われるのか…
男のオレを、また拒否する言葉なんて聞きたくない。

だから、ゴメン。



「もう…愛されたいなんて…言わないから。」



だから、これ以上オレを否定しないで。
チンコ切り落とす勇気なくてゴメンなさい。

お金貯めるから!!
今は何も言わないで。

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