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ルーレット「00」

第5章 すれ違い

直人side


明るくなって、俺はベットを覗くと、リッちゃんは目を腫らしながら寝ていた。


泣くほどの事なら、何で『愛されたいと言わない、大丈夫』と言ったんだろう。


イラっとする。
全然、大丈夫じゃないじゃん。


噛み付いて、俺の印(あと)つけてやろうか?!


そんな事を思いつつ、ベッドにもぐっても、昨晩続いたリッちゃんの啜り泣きの声と、目の腫れたリッちゃんの顔がチラついて寝付けない。


なにしてくれるんだ!!
これ以上、俺をリッちゃん漬けにする気か!!


『トントン』

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