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ルーレット「00」

第7章 成就

「オ……レも……ス……キ。」



角度を変えるたびに、息と一緒にそう言った。



「もっかい言って。」


「ん…直兄が…スキ。」



そう言うと、直兄は凄い笑顔を見せてくれたけど…オレは号泣した。

すごく好き過ぎて…
どうしていいのかわかんない。


様子を伺う様にチラッと直兄を見た。



「俺の方が、好きだよ?リッちゃん。…もうこれで、リッちゃんは俺のだよ?」



そう言うと、直兄はオレを抱き寄せて、首すじに吸い付いた。

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