君と×××。
第1章 x兄と私x
ーーーぴぴぴ……ぴっ
「んぁ…」
朝、目覚ましを5時にセットした私は
しっかり5時に起きた。
「ふあ…ぁ」
小さな口を開けて欠伸をする。
欠伸をしたまま上体を起こし
とてて…と部屋を出てすぐの階段から
1階に下りた。
リビングの扉をガチャリと音を立てて
開ける。
物音どころか風音もなくしんと静まり返り
恐怖さえ感じるリビングの薄暗さに
微動だにせず中へ入っていく。
ーーーシャ―――
カーテンを勢い良くあけると
眩しすぎる日の光が
その小柄な体躯を包み込み
部屋の中に差し込んだ。
「よぉしっ」
毎日の日課となったこの言動は
今日も私の口から零れるのであった。