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叫べ

第7章 想

「…やっぱり…死ねなかったの…」





彼女の瞳から涙が溢れた。





「…あなたが…あなたの優しさが暖かかったから…」





彼女の頬に涙が伝った。





「…だから…もう一度人を、信じてみようって思ったの…」





そう言って、彼女は静かに微笑んだ。





「…うん…」





僕は頷いて、





「僕も君の笑顔に救われたんだよ」





そう優しく囁いた。










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