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幼なじみ

第4章 傷





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昨日の事は忘れてくれ。


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 メールの本文には、淡々とただそれだけが書かれていた。


メールを読んだ瞬間昨日の出来事がフラッシュバックのように蘇り、鮮明に思い出される。


思い出したと同時にものすごい羞恥心に俺は襲われるが、その気持ちを遥かに越した翔に対する悲しみのような怒りのような気持ちがふつふつと沸き上がってきた。


彼女と喧嘩して、酒を飲んで俺に手をだし、だが次の日には忘れてくれという始末。


自己中心的すぎる。



「はぁ……はは、まあこんなもんだよな」



さっきからちくりちくりとまるで突かれてるみたいに胸が痛いのはなぜだろうか。



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