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別れ2

第1章 琶榎梛の新しい出会い

播椰彌と別れてから1ヶ月が立った。

あれから播椰彌とは1回も話していない。


「はぁ…」


「どした?」


あたしの友達のなーちゃんが話しかけてきた。

夏美という名前だ。

「あぁ、その、…男がいないと寂しいのね…」


「えぇ!?」

「あら、ごめんなさい。急に男なんて言っても困るわよね。」

なーちゃんは彼氏がいるからな…遠距離恋愛だが。

「いや…、その気持ちよく分かるよ。あたしも全然会えないから…はぁ…」


「そぉ…なんだ…」


そりゃ遠距離恋愛だもんね。


寂しくもなるわ。


「あっ、そーいえばわかちゃんも前別れたんだよね…」

「うん…」


よくよく思えばあたしだって遠距離恋愛だ。

学年が違うんだもの。


「男が…欲しい…」


「ねぇ、わかちゃん、あたし浮気しちゃおっかなぁ」

「えっ!?浮気??そんなこと…」

でも、浮気したくもなるわよね…。

だけど浮気は…浮気は相手を悲しめてしまうもの。

まさかなーちゃんがそんなこと…


「わかちゃん、一緒に合コンしない?」


「ごっ合コン??」

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