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「転校生の松本葵さん？」

「え？はい。」


宮崎怜という人は

目が少したれていて、

猫っ毛な茶色いツヤツヤの髪、


すごく甘いマスクをしていた。


「僕は隣のクラスの宮崎怜。
よろしくね。」


キュッとあがる口元。


「は、はい。よろしくお願いします。」

「敬語じゃなくていいよ。
呼び方も怜で良いから！」

「あ、じゃあ怜で…」

「ん！僕も葵って呼び捨てしても
いいかな？」

「あ、良いですよ。」


「ありがと♪」


そういって、怜は去っていった。