朝起きると、女…いや、織田信長になってた。他
第12章 敬太が飛行機事故で死んだ。
棺の顔のとこが開けられるようになってて、開けた。
敬太がいた。
化粧されてんのかわかんねーけど、口が赤くて、肌がすげー白かった。
ちょっとクマがあって、眉毛があって、まつげが長いのはいつもと変わらなかった。
ちょっと笑ってみえた。
俺は、きっと触っちゃあかんねやろーけど、開けて敬太の頬を触った。
涙がピタリと止まるくらい、冷たかった。
でこには、傷があった。死に関わった傷だった。
アゴの下には、また傷があった。俺がつけてしまった傷が残ってた。
やだった。