テキストサイズ

気になるアイツ

第1章 新しい家族

「いってらっしゃい!気をつけてね!」

毎朝そう言って見送ってくれるようになった新しい母親は、明るくていい人だ。


親父はどこであんないい人を見つけてきたんだか…


高校生ともなると、色々考えたりもするけど、やっぱり興味はそこで止まる。


ま、どうでもいいけど。


俺は参考書を開いて、通学のためのバスが来るのを待った。

後ろから来る女子高生にも目はくれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ