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気になるアイツ

第11章 理由

「おかえり」

玄関を開けると梨江子の声がした。

「あれ?遊びに行ってなかったのか?」

「なんで?さすがに疲れたから今日はお休み。そっちもでしょ?」

くいっと持っていたコンビニ袋を顎で指された。

「まぁ、確かに疲れたよなー」

梨江子が座っているリビングのソファに行き、どっさりと音を立てて座ると、途端に疲労感が出てため息が出た。

背もたれにもたれかかり、コンビニ袋から買ってきた菓子の中から甘いものを選んで開けた。

「食べる?」

「うん」

菓子に釣られて梨江子はソファを降りて俺の足元にやってきた。

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