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さくらさく

第4章  3

「祐樹、あのね」

私もうすぐ死ぬんだ。

「…っ」

『さくら?』

「わ、私が死ぬかもってなったら、ど、どうする…?」

何言ってんだ!!

違うだろ、違うだろぉ!!

『…どうした急に。』

「なんとなく、思っただけ。」

違うだろぉおぉぉ!!

『んー。そりゃ嫌だよ。』

「だよね…」

わかってた。

どれだけ勇気を出しても、

返ってくるのは『嫌』。

『でも、辛いけど俺はそれを受け入れるよ。』

「…へっ?」

『だってよ、運命は変えらんねぇからな。』

「そうだよね!!私もそう思う。」


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