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さくらさく

第7章  6*祐樹の過去1st*

「日向?」

「…やっぱり、言おうぜ」

「は?」

「オレたちまだ小学生だろ?子どもだけで解決出来ないし…」

大人に言う?

なんで大人を頼るんだ?

「…大人なんか頼りたくない。」

「そんなこと言えないだろ。」

わかってるよ。

大人に言わなきゃいけないことはわかってる。

だけど…

「祐樹、大人に言えば母ちゃんの為にもなる。」

「母さんの…ため?」

日向はコクリと頷く。

「お前の母ちゃんは浮気されてるんだ。」

「…」

「今のままじゃ、祐樹も…見てるだけでかわいそうだ…」


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