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名もない花

第1章 夢と今日

ないっ…



なにもない



それはアナタとあなた

ーーーーーーーーーーー だってっ…
ーーーーーーーーーーー


~♪~♪~♪~♪

変な夢を見ていたらいつもの音楽でアラームが鳴った。

あの夢は昔から見るんだ。

最近分かった……

あの場所は
…………『無』…………

みたいな所。
真っ白な場所であったり

真っ黒な場所であったりする。
見るたびに違う。

ただっ…端っこに罅が入ってきていた。
もしかしたら……


『コラ!!いつまで寝ているの?早くも起きなさい!今日から学校でしょ?初日から遅刻するわよ。』

チッっ…
今考えていたのに五月蠅い母だ。

しかしフッと思った。
そっか…今日から学校なんだ。

そんな事を考えながら階段をゆっくり降りた。
ドアを開けると焼きたての食パンに入れ立てのコーヒー。
そして輝くように見えた食卓。
いつもと一緒なのに……。

『早く食べてしまいなさい。』


ハイハイっ…全く五月蠅いなぁ~
と思いながら朝食を食べていると

ピ~ンポ~ン
とチャイムがなった。

アッっ…………………
友達と学校に行く約束したんだった。

そんな事を思いながら
急いで着替えて学校に行く準備をした。

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