テキストサイズ

どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

階段を降りていく。

深い。

ところどころに壁の岩から水が染み出ている。

足音が響く。

松明の影が揺らぐ。

アベル達は老人に続いて階段を降りる。

やがて、広場に出た。

老人は正面の壁を差して言った。

「これが封印の壁です。」
…これが。

白く塗られた壁で、通路が阻まれていた。

「ただの火薬では壊せません。先祖が施した呪文に照合する秘術が組み込まれた火薬が必要です。」

「…それが、魔法の玉?」
老人が静かに頷く。

アベルは魔法の玉を取り出す。

「壁に仕掛けて、炎で引火させて下さい」

アベルは壁に近寄って、魔法の玉を置いて仕掛ける。
ふと、壁に文字が刻まれていることに気付いた。

【旅立つ者に栄光あれ。見守る者には幸あれ。】

…老人の先祖が刻んだのだろう。

アベルはみんなと一緒に壁から離れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ