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恋心

第26章 叶わない恋

家に着き
ご飯を食べて
お風呂へ、入ろうとした時に
シャンプーの買い忘れをしているのに
気がつき、また、ファッション通りの
コンビニまで、出掛けた。


不動産会社の角をまがる向かいに
公園があり
ベンチに座る親子に目がいった。


あれ?さっきの親子?
なんでこんな夜に。


気になりながらも
あたしは
急いでコンビニへ向かう


帰りの時計は
20時になっていた。


トボトボ帰宅する途中に
まだ公園にいる
あの親子をみかけた。



なんか、尋常じゃない様子だった


あたしは、温かい缶コーヒーを買い
親子に近づいた。



「あの、、。すいません。今朝ホームでも
見かけ、さっき不動産会社の横で、。」



ベンチに座る父親に声を掛けた


「あ、さっきの?あ、はい。
お恥ずかしい話なんですが…親戚を頼り
こっちに上京したんですが、、。親戚が
引っ越ししていて、、。」


落胆している父親に温かい缶コーヒーを渡す


「ありがとうございます。」

深々と頭を下げた


「あの。良ければうちにどうぞ。
何にもないですが、小さな子供には
公園は寒すぎますよ。」


どうせ
あたしには、何にもないし
そんなことより
背中で震えてる子どもが大事だわ。

そう考えた
あたしは、また身体が動いた



「いや迷惑になりますから、、。」



父親は
頭をさげながら
遠慮した。



「大丈夫です、私1人なんで」



あたしが
ドングリ体型だか?
ブサイクだから?ことわるの



少し困り顔で
父親は、「すいません。今夜だけ
すいませんよろしくお願いします。」






答えた


あたしは
背中で震えてる息子さんに
カーディガンを羽織らせた

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