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恋心

第15章 コンビニ

長い髪をかきあげ
椅子に脚をおいた女が俺を見つめ
ゆっくり向かってきた。


「いらっしゃいませ。アユラです。」


ゆっくりと俺をみた


「あっ!コンビニの」と驚いた顔をして下を向いた。

俺は、指を彼女の口元に近づけ
何も聞かずに抱き締めた。
びっくりしたかのように身を退こうとする彼女に…


「気がかわった…今夜は、君を知りたい…抱きたいじゃなく、君を深く知りたい…」


「今夜あったばかりのあたしなのに?」

彼女は、口元を緩め吐き出すように応えた。

「すこしづつ…距離をちぢめたいって
りゆうじゃだめ?」俺は、体を離し
彼女の腕をつかみ言った。

彼女は…「自己紹介から始めるの?」と笑いながら言った。


俺は、「そうだね。それいいね。」と
彼女に優しく微笑み椅子に据わった。

「延長料金発生しちゃうね」と
彼女は、口を尖らせて俺の前に据わった。



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