空と太陽
第5章 空、夏休み
「あー…
やっと夏休みやぁ」
空は小さく呟いた
「はい、HR始めるぞ〜」
――――どきっ
空の胸が高鳴った
そう
自覚したときから
大空先生の顔が
まともに見れない
声を聞いただけで
どきっとする
何よりも
あんなに楽しみだった
土日が今は
嫌になったこと…
(先生のこと好きすぎやわ…)
空はぼーっと
窓の外を眺めている
(早く夏休みにならないかなぁ…)
「っ!!!!」
バッと席から立ち上がった空
皆がバッと空を見る
大空先生はビックリしている
「どうした中村」
「え…いや
ははははは…」
教室が笑いにつつまれた
(そっか…)
空は静かに座った。
(夏休み…会えないのかぁ…)
空はまた
窓の外をぼーっと眺めた