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空と太陽

第11章 雪、たたかい




「ちょっと」
「まだ何か用?」



 下校中の空たちのところに
 桜井がきた。


「そのっ…」
「?」


「ごめんなさい…」
「…」


 桜井が頭を下げて謝ってきた


「謝って許されることじゃない
 そんなこと分かってる」

「じゃあなんで謝るの?」

「…
 罪滅ぼし」

「ふざけんな」

「…」


 桜井は泣いた


「どうしたらいいか
 わからないんだもん!
 ねぇ
 どうしたら許されるの?
 謝らずにどうしたらっ…」


 路上でわめく桜井

 それを静かに見つめる3人




「…いいよ」
「未歩!?」

 1番の被害者未歩が
 いいよ と許す発言をした

「友里は本気で
 謝ってるんだよね?」


 コクン と頷く桜井


「じゃあ許す」
「なんで…」
「空、
 友里はホントは
 優しいいいこなの
 それを分かってるのは
 うちだけだから
 だから許すの」

「…わかった」



 空は未歩らしいな、
 と微笑んだ。



「未歩っ」
「友里」


 2人は抱き締めあった


 長い長い友達歴の中で
 はじめてホントの友達に
 なれた気がした



 大好きな人


 これからもずっと…




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