空と太陽
第12章 空と太陽
もう誰も居なくなった教室
空は大空先生に呼び掛けた
「先生っ」
「ん?」
先生の優しい笑顔
優しい声
「聞いてください」
「いいよ」
ふわっと笑った先生
とても大好きな人
「空と太陽」
「え」
「貴方と2人
空と太陽のように
並べたら
きっとこんなにも
苦しくはない」
「………」
「この歌詞、
私の気持ちです」
空は自分でもビックリするぐらい
スラスラと話している
顔も熱くならない
どんどん言葉がでてくる
「先生」
「はい」
先生は優しく微笑んで
返事をした
大好きな大好きな先生
きっと叶わないけど…
「ずっと好きでした」