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二十歳になれば

第7章 二十歳になれば


それにしても玲菜は今、どんな対象として私を見ているのだろう。



嫌われるから弱音を吐かない

嫌われるからいつも明るく振舞う

嫌われるから泣かない

笑うことに、もう疲れた

部屋の隅でひざを抱えて震えているのに、

『私は大丈夫だから』

そんなふうにに強がって見せて



そうやって私の前でへとへとに疲れて、別の場所で泣いているというのか。


もし、そうならそんなにまでなって私といる意味がどこにあるのだろう。

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