秘書のお仕事
第8章 失態
「今回はそれで許してやる」
『ひ…酷いです!!
こんな目立つとこ…!!』
「なんだ、足りないのか」
『いえ…!!』
あたしは社長から離れ、さっさと床の掃除に取りかかった
まさか…クビにされなかったなんて驚きだ
「男の前で尻を振るな」
『はい?』
振り返ると、社長はこっちを見ていた
あたしが四つん這いになって床掃除をしていたから…か?
『見ないで下さいよ!!』
「お前が見せてるんだろ」
ちくしょー!!!
こうしてあたしの計画はあっさりと終わったわけだけど
クビにされなかっただけ、良かったような、悪かったような…
…これから先、どうなっていくのか
心配でならない今日この頃でした