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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

シロは、涙でぐしゃぐしゃの俺を見て困ったように笑うと、優しく俺を抱きしめてきた。

「会いたかった・・・・」

「・・・俺もっ・・・・」

久しぶりに、クロの温もりに包まれた気がした。

この温もりが大好きで・・・もう一度触れることができるなんて、思ってもみなかった。

「クロッ・・・」

「・・・好きだよ・・・・」

シロの告白に、俺はハッとなった。

「っ!!」

「ミケっ!!?」

俺はシロを突き飛ばすと、少し距離をおいた。

「・・・・だめだ・・・」

「え・・・?」

好きだって言われて、素直に嬉しかった。

でも・・・・

「シロが好きなのは・・・・ミケだろ?」

シロが想っているのは、ミケであって・・・俺ではない。

しかし、俺が好きなのは確かにシロなのだ。

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